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魅惑の女子大生○○?

先の記事(その後の「まじょラブ」)を書いたところ、さかき傘先生から、「魅惑の女子大生従姉」のプレストーリーも出してみては、と嬉しいコメントをいただきました(>▽<)
で、不意に思いついたのが、大樹とひかりが携帯でメールのやり取りをする場面のみで構成された短い話。
作れるとしたら、次の仕事が本格的に始まる前しかありません。
というわけで、以前自主ボツにしていたネタも使って、サクッと書いてみました。
まあ、なにぶん急ごしらえなので、文庫本編とびみょーに設定でズレがあったりするかもしれません。
そして今回もエッチなシーンは入っていません(「鮎貝ひかり先生の悶える姿を見られるのはリアルドリーム文庫だけ!」)。
その辺りは暖かい目で見ていただけると…………嬉しいですm( _ _ )m

   魅惑の女子大生○○?

――……つまり、この手の問題は、紛らわしい表現に騙されないことが大切なの。二つの間の繋がりを見つけられれば、空欄を埋めていけるはずよ。
 また分からないことがあったら、気軽に聞いてね。ひかり先生はいつでも質問を受け付け中だから。

 冗談めかして締めくくったメールを、鮎貝ひかりは自分の携帯から、従弟である水谷大樹の携帯へ送る。
 程なくして、返信があった。

 ――ひかりさん、ありがとう。少しずつこつが掴めてきた気がします。ひかりさんの教え方は、丁寧だし、すごく分かりやすいし、本当に先生に向いていると思います。

 短いお礼を読み、「ふふっ」と苦笑混じりに口元をほころばせるひかり。
 大樹はメールだと、面と向かって喋る以上に、言い回しが硬くなってしまう。
(あ、そうだ……)
 ひかりは表情をイタズラっぽいものに変え、携帯電話を操作した。

 ――あはは、そんなに真正面から褒められたら、照れちゃうわよ。
 わたしとしても、大樹君は飲み込みが早いから、とっても教えがいがあるのよ。
 頑張って京央に合格してね。そうすれば、学校とかで直接、手取り足取り色々なことを教えてあげられるんだから。

 初心な従弟がこれにどんな答えをくれるか、楽しみだった。しかし、戻ってきたメールは、期待よりもそっけなく、

 ――はい頑張ります。ところで勉強とは関係ないことを一つ質問していいですか?

(……はぐらかされちゃったかしら?)
 少しがっかりした。とはいえ、よくよく見れば、文の端々に動揺が滲んでいる気がする。読点が無く、話題転換も急なのだ。
 大樹が顔を真っ赤にして、それでも律儀に返事をくれたのだと想像すると、ひかりの好意はますます膨らんだ。
(大樹君ってば本当に可愛い……っ)
 思わず抱き締めたくなってしまう。

 ――大樹君の質問なら、どんなことでもOKよ。なにかしら?

 ――俺、近所に住んでる小学生の男の子に、あることを相談されたんです。
 その子はもうすぐ誕生日で、当日までにお父さんが作った暗号を解ければ、何でも欲しいものを買ってもらえるんだそうです。
 だけど、どうしてもそれが解けずに困っているんです。
 俺は相談を受けたんだけど、いくら二人で考えても、答えが分かりません。
 ひかりさん、俺達に力を貸してくれませんか。

 大樹にしては長文だ。
 受験の追い込みの時期でありながら、彼は近所の子供の相談を受け、真剣に悩んでしまったらしい。
 とはいえ、そんな大樹だからこそ、ひかりは応援したいし――惹かれてもいる。
(大樹君の方が、わたしより先生に向いてるんじゃないかしら……)
 優しいし、何より子供好きだし。

 ――いいわよ。わたしもその暗号に挑戦してみる。どんな問題なの?

 ――すみません。
 暗号は部屋の見取り図とセットになっていて、上手く組み替えると、見取り図の中で一番の宝物が分かるそうです。それを当てればいいんです。
 暗号は『室内の南西に立ったならば、きよらかなひろい心を持ち、北へ4進む。次に東へと5。さいごに南へ3進め。』
 見取り図も添付しました。縮小してありますけど、携帯の画面で見られますか?

 画面をスクロールさせると、文章の後に地図が続いていた。大雑把なものだが、シンプルな分、小さな画面でも内容を把握できる。
MAP

 ――大丈夫、ちゃんと見られたわよ。ちょっと待っててね。

 ひかりはノートとペンを手元に寄せると、暗号を手早く書き写した。口の中で何度か読み返しつつ、見取り図と見比べる。
 やがて、答えが閃いた。それを補強するため、大樹に尋ねてみる。

 ――質問を一つさせてね。
 暗号は縦書きだったかしら? それとも横書き?

 ――横書きでした。

(うん、やっぱり)
 思いつきが確信へ変わった。

 ――わたし、答えが分かっちゃった。

 自分でもおとなげない言い方だと思うが、大樹の前で少し格好つけてみたくなったのだ。
 すぐさま返事が来る。今度はひかりの期待かそれ以上に、勢い込んだものだった。

 ――すごいです、ひかりさん。答えを教えてください。宏君喜びます

 大樹が身を乗り出してくる様子が目に浮かぶようだ。
 ひかりは液晶画面越しに見せ付けるかのように、得意げな笑みを浮かべた。

 ――それはね――

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